ロンドンを拠点に活動しているデンマーク出身のデザイナーPeter Jensen(ピーター イェンセン)のfall/winter 2011のLookbookの写真にBlackBlackのDiva DompeとThe LikeのTennessee Thomasがモデルとして起用されています。
The Likeを起用した理由は、映画のスチール写真のような写真にしたくて、彼女達の持つキャラクターとスタイルをミックスさせたら、より面白くなると思ったからだと、インタビューで答えていました。
毎シーズンごとにコレクションにテーマを与えて発表していて、(主に映画がテーマになっていることが多い)
通常はNYかロンドンでショーを行っていましたが、今回はLAで撮影したLookbookでの発表にしたそうです。
そして、2011年fall/winter 2011のテーマは、なんとAnna Karina!
Shirley Kurata - stylist
Autumn de Wilde - photographer
5枚目の写真がTennessee Thomasです。コレクションのLOOKは公式サイトに掲載されています。テーマ通りに60年代色が強く、色の組み合わせやカラータイツが可愛い♥
(記事作成に参考にしたサイト)
せっかくなので、テーマになったAnna Karinaについてもご紹介します。
Anna Karinaと言えば、2000年にKATERINEがプロデュースしたアルバム『Une Historie D'Amour』をリリースした時の来日コンサートに行ったことがあり、とてもよい思い出に残っています。
3階席の後ろの一番安い席での観覧だったのに、Anna Karinaの表情がはっきりと見えたのが不思議で、この人は真の女優なのだなと感じました。ステージで軽く踊ったりして、まるで舞台を見ているようでした。
公演終了後に、お花を渡そうと集まってきた若いお客さんに囲まれて、とても感激したようで、大きな瞳を潤ませていたのが印象的でした。
Godardについて、誰かと話す時は「一番好きな作品は何?」と、まず訊いてみます。
みなさんは一番何が好きですか?
私は初めてみた作品だったこともあり『女と男のいる舗道(原題:Vivre Sa Vie)』が一番好きです。少し珍しい回答じゃないかな。当時まだ高校生で、リバイバルのレイトショー上映を夜遅くにひとりで観に行ったので、とてもドキドキしました。
この映画はまるでAnna Karinaの顔をGodardが、ただ撮りたかったために作られたのではないかと思うほどに、Anna Karinaの顔のアップが多い。
一番好きなシーンはバーで音楽に合わせてAnna Karinaがダンスしているシーン。
Godardの映画は全体よりも、断片的に好きなものが多いです。
たとえば『女は女である(原題:Une femme est une femme)』の就寝前に歯を磨きながらケンカしたり、本のタイトルや文章で会話をするシーン。
『はなればなれに(原題:Bande à part)』でゲリラ撮影したという、ルーヴル美術館を走り抜けるシーンも、とても楽しそうで大好き。
そして、Anna KarinaとSerge Gainsbourgがデュエットしている『Ne dis rien』の映像もとても素敵なので、そちらを最後にご紹介して、盛りだくさんになってしまった今回のブログはおしまいにします。
Godardの映画を久しぶりに見たくなりました。みなさんもぜひ!
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