風船のある風景 その2 - 赤い風船の思い出

Landscape with a Baloon Part 2 - Memories of the Red Balloon


前回の風船の写真・映像の続きと、

赤い風船にまつわる映画と絵本をご紹介します。




Marimekko 60th Anniversary Show / Esplanade Park, Helsinki / May 2011



another mag より



Noah And The Whale - Life Is Life


今回は屋外の写真を中心に集めました。

前回の予告で風船が飛び出すと言ったのは、こういう意味です。

 

さいきん風船を配っているところを、あまり見かけないのでさみしく感じます。

どこか特別な場所に行かなくても、街中の日常に遊び心があったらいいなと思うので、

ティッシュペーパーよりも、風船を配ってほしいと個人的には感じます。

 

可愛いおねえさんがたくさんの風船を持って配っていたら、

それだけで街が明るくなると思いませんか?

(注意:卑猥な宣伝の種類のものではなく)


風船と言えば、幼い頃にいわさきちひろの絵本『あかいふうせん』が大好きでした。

美しくはかないタッチのイラストと幻想的なストーリーがマッチしていて、

何度もページを開いて読んでいました。

 

高校生くらいになって、この絵本はフランスの映画が原作になっていることを知り、

さらにもっと後に、その映画の写真を使った絵本も見つけて手に入れました。

パスカルといういじめられっ子の孤独な少年の元に、

ある日とつぜん赤い風船が舞い降りてきて、

パスカルと赤い風船は友達になる。

 

細かいストーリーは忘れてしまったのですが、ラストが非常に印象的で、

いじめっ子の集団がいつも赤い風船と一緒にいるパスカルをからかって、

石を投げて風船を割ってしまい、友達を失った悲しみで泣いているパスカルの元に

街中の風船が集まってきて、パスカルと共に空高く飛んでいくという最後。

 

子どもの頃も、この最後が強烈で心に焼きついたけれど、

今になって考えても、このラストは本当にハッピーエンドなのかわからず、少しコワイです。

あまりひねくれた受け取り方はせずに、美しい光景を楽しめばよいと思うのですが…。

 

映画『赤い風船(原題:Le Ballon Rouge)』の日本公式サイトはコチラより


ちなみに数年前にイタリアのグラフィックアーティスト

Iela Mariの『あかい ふうせん』という絵本も見つけて購入しました。

上記の赤い風船とは全く関係のないもの。

 

言葉がなく、絵だけで展開していくシンプルでおしゃれな絵本。

親と子が一緒にページをめくりながら、言葉を見つけて読んでいくってことなのかな?

と私は思います。

 

インテリア的な要素で飾っていたいような、大人も楽しめる絵本です。

↓ 映画『赤い風船』とIela Mariの絵本。右下はペーパーバック版。


というわけで、今回は久しぶりにきちんとした記事を書いたように思います。

私のこのちょっとした頑張りが、誰かの心をふうせんのように軽く楽しくできたら嬉しいな。


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