紙で遊ぼう!その2 - スクラップとコラージュ

Playing with Paper! part2 - Scrap & Collage


前回に引き続き、紙を使った楽しみ方をご紹介します。

 

おりがみと共に、とても気に入っているものがありまして、

自分で文字を並べて作れるShinyのスタンプのキットです。

表参道ヒルズ内のDELFONICSで見つけました。

ひとつずつゴムを切り離して、並べるのは大変でしたが、

できあがりがきちんとして見えるし、いろいろ使えます。

 

それから、星やハート、音符の形に切り抜ける、穴あけパンチも気に入ってます。

東急ハンズに行くと、もっとたくさんいろんな種類がありますが、

私は100円ショップで見つけた、この3つを買いました。

これもいろいろ使えそうです。


紙を使って創作しているおもしろい動画を見つけました。

'Masterpieces' by Georg Jensen featuring Alfredo Häberli

 

Alfredo Häberli(アルフレッド・ハベリ)は有名なブランドを

数多く手がけている国際的な工業デザイナー。

 

絵を描いたり、デザインしたり、なんでもパソコンの前でやろうとしてしまうけど、

こうやって紙を前にして、はさみやペンを手にしながらの方が、

アイデアが膨らむような感じがします。 観ていてわくわくします。


スギモトナオさんの『100のかたち』というテンプレート付きの絵本もいろいろ遊べそうです。

無印良品でも売られているので、そちらを目にされた方の方が多いかもしれません。

テンプレートと共に、遊び方も提案されています。

写真やチラシを切り抜いてみよう、少しずつずらしながら形を重ねようなど。


コラージュアートというと個人的に、まず浮かぶのが

BECKとおじいちゃんのAl Hansenの展覧会『Playing With Matches』

ラフォーレミュージアム原宿で作品を直接観ることができました。

 

特に印象的だったのが、HERSHEY'Sの包装紙を使って、

「HER」「HEY」「YES」というように、文字を入れ替えてコラージュしてた作品。

 

創作現場を再現したように展示していて、机の上に集められた

たくさんのHERSHEY'Sの包装紙が置かれていて、おもしろいなぁと思いました。

これを作るために、たくさん食べて集めてたのかなと想像して、微笑ましく感じました。

 

Al Hansenは60年代にNYで結成されたアヴァンギャルドなアート集団

Fluxusのメンバーとして(Yoko Onoも在籍)活動後にドイツに移り住み

ジャンクアートの製作を続けていたそうで、BECKは青春の一時期に

Alと一緒に住んでいたこともあり、現在に至るまでの彼の制作活動に

多大な影響を与えたというような説明が展覧会のチラシに書いてあります。

 

たしか日本語に翻訳された本も出ていたと思います。


イラストレーターの杉浦さやかさんの『スクラップ帖のつくりかた』もおすすめです。

かなり実用的に楽しいアイデアが掲載されていて、いろいろと参考になります。

スクラップの素材用に、ラベルやストローの袋、紙ナプキン、包装紙などなど、

ファイルしてストックしているところに共感しました。

私も何か可愛いものを見つけると、使えるかもしれないと残しています。

 

杉浦さんの本は、他にも何冊か持っていますが、日常を楽しむちょっとした工夫とかが

つまっていて、ページをめくっていて楽しく、自分も何か行ってみよう、やってみようという

気持ちになります。


私がデザインの仕事をしていた時に参考資料も兼ねて

香水のムエット(試香紙)を集めてスクラップしていたもの。

こうやって集めてみると、いろいろなのがあります。

こういう本があったら、おもしろいなぁと思いませんか?

一番下は貼り切れなくなって、そのままになってます。

 

今だったらタンブラーとかでやればいいと思いますが、

いろんなロゴを切り抜いて同じようにスクラップしていたのもあります。

 

有名なブランドのロゴって、凝っているようで意外とシンプルなんだなぁと

ついつい凝ったものを作ろうとして、上司に注意された言葉を実感して

この作業はとても勉強になりました。

その後に提出したロゴの案が選ばれるようになったのが嬉しかった。

 

他にもカタログやカード、服を買った時に付いてるラベルや袋など

可愛いものは手元に残しています。

 

アパレル関係の仕事もしている会社だったので、こういう資料が役に立ち、

私の集めていたものを社内で貸してくれと言われることも多かったです。


ハンドメイドでいろいろ作っているブロガーさんの作品。

紙にミシンで刺繍していたり、ボタンが縫い付けられていたり、

いろんな素材の紙が組み合わされていたりして、おもしろいです。

こういうの手で触ってみたくなりませんか?

まさに触感でも楽しめるというか、デジタルでは味わえないものですよね。


それから、このブログで何回も取り上げてしまいますが

Rachel AntonoffのSpring 2011の写真の、そのものも可愛いけど、

写真の見せ方も可愛いです。女の子の手作りのアルバムとか日記みたい。


最近見つけたLaurie Simmonsという女性の "Instant Decorator"という作品。

ちょっとセクシュアリティな感じと、ドローイングや布や写真など

コラージュの素材のひとつひとつも凝っていて楽しい。 

bonjour girl より

 

ちなみにこの記事を引用したブログはrefinery29というサイトで知ったのですが、

17歳のHazel Cillsという女の子がやっていて、

彼女のアートや音楽に対する知識や洞察力の素晴らしさが称賛されてます。

urban outfitters内で、ブログをやっているのも不思議ではないと。

 

私も初めて彼女のブログを見て、すごいなぁと感心して、更新を楽しみにしてます。

ティーンエイジャーの女の子から、こんなにいろいろと教えてもらうことが多いなんて、

とても刺激的で発見が多く、おもしろいです。


というわけで、スクラップやコラージュに焦点を当てて、

紙で遊ぶ楽しいアイデアを集めてみました。

 

遊びですけど、デザインの仕事と紙一重な作業のような感じもします。

それに、こういうのの延長線上に、最近注目されているZINEとかも

生まれてくるのではないかなと思います。

 

最後にScout Booksというノートの製作・販売をしている会社のストップモーションの

撮影の裏側の映像がおもしろかったので、そちらをご紹介しておしまいにします☆


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