黒髪の女の子 その2 - Chantal GoyaとNara Leão

The Black Hair Girls part2 - Chantal Goya and Nara Leão


以前に“黒髪の歌う女の子”と称して、YelleLioを比較して紹介しましたが、

今回はそれの続きとして、60年代のフランスのアイドルChantal Goya

ボサノヴァのアーティストNara Leãoが少し似ているので、一緒に紹介してみます。


Chantal Goyaと言えば、Jean-Luc Godardの映画

男性・女性(原題:Masculin féminin)』でおなじみのアイドルです。

この映画は、Godard独特の文字の使い方、銃声と共にタイトル文字が切り替わるところと

Brigitte BardotFrançoise Hardyが、ちょっとだけ登場するのが面白い。

 

映画『男性・女性(原題:Masculin féminin)』 予告編 (1966)

Godardは本当に女性の好みが一貫していて、

Chantal GoyaGodard好みの、いかにもなルックスだと思います。

 

でも、本当は当時ブレイクしていたSylvie Vartanを使いたかったけど、

それができなかったので、彼女の後輩で交友のあったChantal Goya

起用したという話しが98年のリバイバル上映時のパンフレットに書いてありました。


劇中の中で使われている、この曲もすごく可愛いです!

和訳が上記のパンフに掲載されていて、“Laisse-moi”は“ほっといて”という意味で、

私はただの友達だから、ほっといて、邪魔しないで、みたいな内容の曲です。

 

♪ Chantal Goya - Laisse-moi


この記事を書くにあたって、いろいろ調べていたら、

Serge Gainsbourgと一緒に写っている写真とインタビューの動画を見つけました。

両方とも初めて見ましたが、インターネットは何でも見つけることができて

すごいなぁと改めて感じます。

Chantal Goyaは声がとても可愛いかったので、歳をとってからも、

アイドルから子供向けの歌うおねえさんとして、童謡のような歌を歌って

レコードをリリースして活動を続けていて、それは、それでまた可愛いです。


60年代のフレンチポップスは、90年代に少しブームがあったと思うのですが、

私もそのブームと共に、すご~くはまっていました。

 

当時、学生だった私はバイトして稼いだお金のほとんどを

バカみたいに高いレコードつぎ込んでいました。

Chantal Goyaも今は手放してしまいましたが、うん万円とかのを買って持っていました。

 

当時の自分を振り返ると、バカだったなぁと思いますが、

↓ 『男性・女性』のスチールを使った7インチは今でも欲しいです…。


そして、話しは少し脇道にそれていきますが、レコード以外にも雑誌を買っていました。

たしか一冊4,5千円くらいでした。。でも、雑誌の場合はデザインの仕事の時に

資料になったりして、役立ちましたし、今でも大切に保管しています。

 

mademoiselle age tendre”は60年代のフランスの少女向けファッション誌。

モデルとして、当時のアイドルが多数登場しています。

Chantal GoyaSylvie VartanFrance GallFrançoise Hardyなど。

 

エディトリアルデザインや広告なども、1ページ、1ページがすごく興味深いです。

もう40~50年も昔の物になるので、とても貴重なものだと思います。

大切に保管して、後世に引き継ぎたいです。紙が朽ち果てないといいのですが…。

mademoiselle age tendre”と共に何冊か買っていた

60年代のアイドル雑誌salut les copains”もおもしろいです。

この雑誌でカメラマンをしていたJean Marie Perierの当時の写真が

Mes Annees 60”というタイトルで分厚い写真集で2冊に分けて

98年に出版されていました。古書店などで探せば、まだ手に入ると思います。

 

↓ 出版された時に行われたと思われる展示会の様子の動画を見つけました.

写真はこちらのギャラリーでアップされています→Galerie photo12

胸がときめくような素敵な写真がたくさんあります!


そして、Chantal GoyaNara Leãoは少し似ていると思ったのです!

まず、単純に黒髪でおかっぱなのが似ています。

 

でも、それでだけでなく、Nara Leãoの歌声はフランスのアイドルのように少し舌足らずで

鼻にかかるような感じだし、楽曲も他のボサノヴァのアーティストに比べると、

ポップで音の使い方などがアヴァンギャルドなものが多いと思います。

♪ Nara Leão - Lindoneia


この曲は特にフレンチポップスに雰囲気が似ている感じがします。

♪ Nara Leão - Odeon


弾き語りをしている映像を見つけました。

笑顔でにこやかに、肩の力を抜いてリラックスして歌っているのが、すごく素敵です!

 

♪ Nara Leão - Camisa Amarela


ボサノヴァよりもフレンチポップスの方がくわしいので、話題が少し偏ってしまいましたが、

Chantal GoyaNara Leãoのふたりを比べて一緒に紹介してみました。

 

60年代のフレンチポップスは得意分野なので、またちょこちょこと紹介します。

おそらくひと回りくらい下の世代の人は、あまりご存じないと思いますので。


ボサノヴァに関しては、よく聴いているものの、あまり歴史などについて知らないので、

関連書籍などを読んで、どのような背景でこんなに美しい音楽が生まれてきたのか、

ブラジルという国とポルトガル語についても含めて、もっと詳しく知りたいなぁと思います。

 

ちなみにフランス語は中学と高校の時に、NHKのラジオ講座を聞いて、

ひとりでこっそりと勉強していたことがあります。

毎年挫折してたので、6月号くらいのレベルまでなら理解できます…。

 

それではみなさま、À bientôt! Ate logo!


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